不老不死のサイエンス
三井 洋司
新潮社 刊
発売日 2006-03
オススメ度:★★★
ハリー・ポッター:賢者の石。 2006-03-30
著者の「はじめに」でのハリー・ポッターからの引用、「不老不死の妙薬は、捜し求め、捜し求めたあげく、手にしてもそれを利用しようとしない者こそ、受け取れるのだ」。
もちろん人類はまだ不老不死の妙薬を発見していませんが、遺伝子改変技術やクローン技術など、最先端の技術は昨日の不可能を日々可能にしている。
本書はさしたる科学的根拠のないアンチエイジング指南本ではなく、現代の医科学で出来ること出来ないことをわかりやすく解説した書。その一方でホルモンの乱用など、効果が実証されていない「サプリ」信仰に警鐘を鳴らします。メジャーリーグの元スーパースター、ホゼ・カンセコが書いた「禁断の肉体改造」でヒト成長ホルモンのMLBへの浸透実態を読んだあとだけに本書の内容、慄然とする部分もありました。
テクノロジーという名の魔法を手にするのは「賢者」でなければならないのですね。
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三井 洋司
新潮社 刊
発売日 2006-03
オススメ度:★★★
ハリー・ポッター:賢者の石。 2006-03-30
著者の「はじめに」でのハリー・ポッターからの引用、「不老不死の妙薬は、捜し求め、捜し求めたあげく、手にしてもそれを利用しようとしない者こそ、受け取れるのだ」。
もちろん人類はまだ不老不死の妙薬を発見していませんが、遺伝子改変技術やクローン技術など、最先端の技術は昨日の不可能を日々可能にしている。
本書はさしたる科学的根拠のないアンチエイジング指南本ではなく、現代の医科学で出来ること出来ないことをわかりやすく解説した書。その一方でホルモンの乱用など、効果が実証されていない「サプリ」信仰に警鐘を鳴らします。メジャーリーグの元スーパースター、ホゼ・カンセコが書いた「禁断の肉体改造」でヒト成長ホルモンのMLBへの浸透実態を読んだあとだけに本書の内容、慄然とする部分もありました。
テクノロジーという名の魔法を手にするのは「賢者」でなければならないのですね。
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長寿と遺伝子
白澤 卓二
日経BP社 刊
発売日 2005-06-30
オススメ度:★★★★★
長寿と遺伝子 2005-08-22
この本は、とにかく読み易い!!
一見難しそうなタイトルだが、内容は遺伝子と長生きにはどんな因果関係が隠されているのだろうか?人とは何の関わりもなさそうにみえるが、大変関係深い”線虫”という回虫の仲間やショウジョウバエ、ネズミ、酵母を使い研究の成果を語っているのが面白い。
また、脳の話は多くの人の興味を引くが、この分野の基礎研究は、まだまだ入り口のところで、そこを著者が解かり易く解説しているのはうれしい。
この本は、2002年11月より1年間、日経新聞日曜日の科学欄のコラムをまとめた本で、7章52タイトルあるが、内容はどれをとっても身近で、このタイトルを見ているだけで、加齢という人生の通過点で起きる”病との克服”という研究者達の挑戦は読者にとっても見逃すことの出来ない魅力あるものと痛感した。
医科学系の本の類は、実用書が多くを占めているが”長寿と遺伝子”は、実用書の系統ではなく、珍しく読物として楽しめた。それはおそらく著者の文才が優れているからなのであろう。
例えば、”アルコ−ル解毒酵素がアルツハイマ−病の発症に関与?”という項目があるが、お酒好きには、えっ!それってどういう事?とか”ダイエットは年を取ってからでも遅くない”というタイトルは、思わず”私も今からでも遅くない!”という希望の光が見えて嬉しい限りである。
その他にも最近話題の”アンチエイジング”(抗加齢)とは一体何なのか?など興味深い内容が満載である!この本を一読すると、”医科学系の本もかなり楽しめる”という感覚を持った。医科学とは、”体”についての科学で自分のことを知り、事前に心構えをし予防しておけば、楽しい人生が送れることだろう。そして、全部を読み終えると、”年を取る事は恐ろしいことでも、悲しい現実でもないかも知れない”という気にさせてくれる、一冊であった。蛇足だが、この分野のさらなる研究をお願いしたいのと、社会のインフラ即ち”日本人の老後が幸せに送れる”仕組み作りを、真剣に考えることが急務だとつくづく感じた。
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白澤 卓二
日経BP社 刊
発売日 2005-06-30
オススメ度:★★★★★
長寿と遺伝子 2005-08-22
この本は、とにかく読み易い!!
一見難しそうなタイトルだが、内容は遺伝子と長生きにはどんな因果関係が隠されているのだろうか?人とは何の関わりもなさそうにみえるが、大変関係深い”線虫”という回虫の仲間やショウジョウバエ、ネズミ、酵母を使い研究の成果を語っているのが面白い。
また、脳の話は多くの人の興味を引くが、この分野の基礎研究は、まだまだ入り口のところで、そこを著者が解かり易く解説しているのはうれしい。
この本は、2002年11月より1年間、日経新聞日曜日の科学欄のコラムをまとめた本で、7章52タイトルあるが、内容はどれをとっても身近で、このタイトルを見ているだけで、加齢という人生の通過点で起きる”病との克服”という研究者達の挑戦は読者にとっても見逃すことの出来ない魅力あるものと痛感した。
医科学系の本の類は、実用書が多くを占めているが”長寿と遺伝子”は、実用書の系統ではなく、珍しく読物として楽しめた。それはおそらく著者の文才が優れているからなのであろう。
例えば、”アルコ−ル解毒酵素がアルツハイマ−病の発症に関与?”という項目があるが、お酒好きには、えっ!それってどういう事?とか”ダイエットは年を取ってからでも遅くない”というタイトルは、思わず”私も今からでも遅くない!”という希望の光が見えて嬉しい限りである。
その他にも最近話題の”アンチエイジング”(抗加齢)とは一体何なのか?など興味深い内容が満載である!この本を一読すると、”医科学系の本もかなり楽しめる”という感覚を持った。医科学とは、”体”についての科学で自分のことを知り、事前に心構えをし予防しておけば、楽しい人生が送れることだろう。そして、全部を読み終えると、”年を取る事は恐ろしいことでも、悲しい現実でもないかも知れない”という気にさせてくれる、一冊であった。蛇足だが、この分野のさらなる研究をお願いしたいのと、社会のインフラ即ち”日本人の老後が幸せに送れる”仕組み作りを、真剣に考えることが急務だとつくづく感じた。
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